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2025年09月24日
NEWS
9月6日(土)、13日(土)に「能楽講座」を開催しました。
第1回は、金沢能楽会9・10月の定例能で上演される「敦盛」「小袖曽我」をはじめとする、武将を主人公とした能の演目に関するお話でした。能のジャンルの中でも、生前に戦いで殺生をし修羅道におちた武将たちの亡霊が登場する「修羅能」の曲分類や、能の物語展開の構成の種類「現在能」「夢幻能」の違いについての説明のほか、「敦盛キリ」と「小袖曽我」の仕舞の実演もしていただきました。
第2回は、およそ650年もの間、先人達が伝え続けてきたことを講師と共に探りました。明治期に編まれた『謡曲備考』から謡の詞章の変化を、また古い録音や映像から謡い方や所作・型の移り変わりを見るなど、普段なかなか目にすることがない様々な資料を通してどのように受け継がれてきたかをご紹介いただいたほか、講演の最後には、「猩々」の仕舞の実演もしていただきました。
両日とも充実した内容の講座となりました。
今回、当講座の受講者の皆様からお寄せいただいた質問について、講師にご回答いただきました。一覧にしてまとめましたので、ぜひご覧ください。
令和7年度 能楽講座
第1回「能に描かれる武将たち」
講師:佐野 玄宜(シテ方宝生流)
開催:9月6日(土) 13:30~15:00
第2回 「"What's tradition?"―伝えること、伝わること―」
講師:佐野 登(シテ方宝生流)
開催:9月13日(土) 13:30~15:00
各回の開催レポートも後日掲載予定です。こちらと併せてご覧ください。